【S15使用構築】レヒレカグヤサイクル【最高2001】
【はじめに】
シーズン15お疲れ様です。シーズン13、14とレーティングバトルをほとんどやっていなかったので久しぶりの更新となります、お久しぶりです。
パーティ自体は考えていたのですが、どうしてもパーティがまとまらなかったため、S9で使ったパーティをもとにしたパーティで潜っていました。
マッチングした方々は対戦ありがとうございました。
(一部文字の大きさが合っていないため、pc版での閲覧を推奨します。)
【パーティ紹介】
【個体解説】
ようき 111(4)-152(252)-70-x-90-189(252)
じしん がんせきふうじ きしかいせい ステルスロック
起死回生以外は普通のダグトリオ。役割対象を逃がさないのが非常に強く、岩石封じもあるため起点回避も可能。おきみやげによる展開を想定しているパーティではないので役割対象を増やせる起死回生を採用した。
いじっぱり 201(204)-211(60)-170-x-140-122(244)
いじっぱりHSベースのメガバンギラス。Sは竜舞後ジャローダ抜き。何を意識した調整とかはあまりなく、サイクルパにおいてほどよい耐久と火力をもち、竜舞により全抜きも狙える。いつの間にかサイクル構築のバンギラスはこの型になっていた。
カプ・レヒレ@たべのこし ミストメーカー
おだやか 177(252)-x-135-115-200(252)-106(4)
このパーティの特殊受け。残飯守るにすることでサイクル内で驚異的な粘り強さを発揮してくれた。おそらく一番変わった型であるが、なぜこんな型なのかは後述。
のんき 204(252)-122(4)-170(252)-127-121-72
ヘビーボンバー かえんほうしゃ やどりぎのたね まもる
このパーティの物理受け。ミミッキュをはじめとする物理ポケモンをまとめて相手する役割で、とんぼがえりもちにリスクをつけるためのゴツゴツメットもち。このポケモンをたおすために後だしされた特殊ポケモンの攻撃を基本的に1発耐える上、やどりぎ守るでサイクル復帰ができる点が非常に強いと思った。
ボルトロス@デンキZ ちくでん
おくびょう 155(4)-x-90-197(252)-100-168(252)
10まんボルト ボルトチェンジ めざめるパワー ちょうはつ
間違いなくこのパーティのMVP。最近のボルトロスにしては珍しいCS振りでデンキZもち。カバルドン展開をとめる所謂「浮いてる挑発もち」であり、デンキZにすることで対面性能、サイクル性能、展開阻害性能のすべてを併せ持つ非常に使い勝手のよいポケモンだと感じた。
いじっぱり 155-233(252)-100-x-101(4)-152(252)
普通のASバシャーモ。選出誘導力が非常に強く相手の選出を読みやすかった。安定したノーリスクの打点となり、一部のバシャーモ受けを崩す地震がうまく機能した。初速の遅さによる守る択や、フレアドライブによる反動ダメージの考慮がとても面倒で扱いが難しかったものの、火力と一貫性の高さに何度も助けられた。
【構築経緯】
レヒレといえばゲッコウガに強いポケモンの代表であるが、ダストシュートや草Zだとどうしても不利であり、これらの型へのケアとしてハッサムを採用する構築を使っていたことがあるが、ハッサムがめざパ炎で返り討ちにあってしまいどうしても安定しなかった。そんなときにレヒレカグヤの並びを見つけ、どんな型のゲッコウガにも安定して勝てるのではないかと思い、この並びを使い始めることにした。
以前HBレヒレやHSレヒレを使っていたときに、ステロをまかれたときにサイクルしているだけでもHPがどんどん削られて本来の役割対象にすら勝つことができなくなってしまったり、半分木の実圏内に入らずそのまま倒されてしまうことにどうしても困っていた。そこで安定した回復ソースであるたべのこしに注目し、レヒレが消耗しずらい型にすることにした。
また、
レヒレウルガ対面でレヒレが相性上明らかに有利であるのに押し負けたり、
特殊ギルガルドに後投げしたときにゴーストZで大幅に削られ役割がなくなる、
瞑想もちなのにポリゴン2に押し負ける、
など、特防種族値が130であるのにも関わらず相手の特殊ポケモンに負けることが多いことに気づき、これらのポケモンに役割をもてる特殊受けのレヒレにすることにし、とりあえずHD特化にすることに。穏やかHD
レヒレをHDにするということでテッカグヤはHBにしよう、という安易な考えでテッカグヤはHB特化にすることにし、ゴツゴツメットをもたせることにした。のんきHB
この並びでまず気になるのが電気の一貫。逆をいえば電気を倒せば(電気が選出されなければ)、この2匹は広い範囲に通用しそうだと思い、電気タイプをメタるポケモンとしてダグトリオを採用。もちろん襷もち。
レヒレカグヤの並びを見ていたときにこの2匹とバンギラスの並びを聞いたことがあったため、以前サイクルパで使用したことのある型のバンギラスをメガ枠として採用。
個人的にカバルドンに展開されるのが嫌いなため、カバルドンを誘うがカバルドンに有利な枠を考え始める。ここで、カバルドンの裏にいるポケモンにもなるべく有利でありたいということで環境に多いカバマンダガルドを意識した結果、挑発ボルトロスに決まる。またZが余っていたのでデンキZに、カバルドンの砂で削れることが前提となるため耐久調整はせずCSにすることにした。
そしてラスト1枠。正直なところ上の5匹でほぼ問題ないと思っていたので非常にこの1枠に悩んでいた。軽くバトンを警戒させられることや、単純な相性補完、また抜きエースとしてバシャーモをメガ枠として採用。
【選出パターン】
・
最もした選出であり、積極的にサイクルを回していく選出
・
砂と宿り木を入れたサイクルで相手を削っていく選出
・@1
バシャが刺さっていたときに先発の様子見と引き先を用意した選出
【きついポケモン】
:バシャーモでしか倒せない。正直ほぼ諦めていた。
みがわりor挑発:これらを考慮して交代したときに竜舞されることを考えるとかなり動きずらかった。
雨パ:ラグラージを止められるのがカグヤしかいない上、ほとんどのラグがみがわりをもっていたためかなり勝率は悪かった。
めいそうもち:このコケコを考慮した上でこれ以外の型を考慮して動くのが厳しい。
ヤチェ:ボルトロスで襷まで削るプランのときに体力を大きく残され、ステロ展開をされるのが非常に辛かった。
ここまでで今回のパーティ紹介は終わりです。
以下、今回のレヒレとダグトリオについて思ったこと、感じたことなど書いていきます。だらだらとした長文ですが、読んでいってもらえると嬉しいです。
【レヒレについて】
まず今回のレヒレの型を再度見直します。
カプ・レヒレ@たべのこし ミストメーカー
おだやか 177(252)-x-135-115-200(252)-106(4)
ハイドロポンプ ムーンフォース めいそう まもる
珍しいのは「特性がおだやかでHD252振りであること」と、「たべのこしもち、かつまもるをもっていること」だと思います。
これらの理由は、特殊ポケモンとの打ち合いに負けるのが嫌だったからです。特に意識したポケモンはで、受け出すことを意識した結果、火力に振る必要はないと思い耐久に特化させることにしました。またこのままでは積みの起点になったり、回復されて結局負けることは想像でき、これらの対策としてめいそうを採用しました。このような型にする以上、回復ソースは必須であり、木の実による一時的な回復は不適切であると感じたため、持ち物はたべのこしとなりました。これにより、特殊に対する性能が大きく上がり、一般的にレヒレに強いポケモンに対して有利に立ち回ることが可能となりました。
技が3つ決まったところで(水、妖、めいそう)、残りの技を考え始めます。まず、この型での役割対象を考えたときにサブウェポンは必要ないと思いました。変化技をいろいろ考えてみた結果、まもるが最適なのではないかと思い、この技に決まりました。
まもるのメリットについては、
の砂による一方的な削りや天候ターン管理
の宿り木とのシナジー
とのシナジー
相手の型や思考を知るための様子見、かつ読まれない
Z技透かし
このような思考でおだやかレヒレをパーティに採用することにしました。特定のポケモンをメタった型ではないためダメ計をしたわけではなかったので、実際に対戦するまでは「本当に大丈夫か…」ととても不安でした。
ここまで型の解説をしたところで使用感について述べたいと思います。
まず、感想から述べますが、想像以上に強かったです。育成して正解でした。
考察時に勝ちたいと考えていたポケモンに後出しから負けなかった上に、その特殊耐久と残飯守るによりサイクル内で恐ろしいまでの粘り強さを発揮してくれました。ここで、強いなと感じたダメ計をいくつか載せていきたいと思います。
・特化のシャド-ボールZ:57.6~67.7%
・特化のムーンフォース:24.2~29.3%
・のEFなし10まんボルト:44~51.9%
めいそう後に対して、
・のEF10まんボルトZ:82.4~98.3%
・特化の10まんボルト:41.8~50.8%
後出しされやすいポケモンの代表としてを例にすると、
コケコ後出しのタイミングで瞑想を積んでしまえば、EFあり10まんボルトZを耐えます。H振りだけのレヒレでは確定1発をとられてしまうためこれはかなりグッドポイントだと感じました。
この対面ですが、居座りムーンフォースが安定だと思います。デンキZ以外の行動に対して有利だからです。
相手の択としては、「デンキZ、交代読み(めざ氷)、10まん、ボルチェン、瞑想」がありますが、こちらのムーンフォース選択は、
交代読みに対しては明らかに有利
10まんボルトは2耐えするため有利
ボルチェンはデンキZもちではない可能性が高まる(ボルチェンが通るのであればZを打てばよいため)
瞑想は次のターンに持ち越しなのでそこから択、Cダウンも狙える
またデンキZやその他電気技に(や)をあわされるのを少しは懸念すると思うので、相手視点デンキZはかなり打ちずらい択になっていると思います。そもそもデンキZ持ちでない可能性もありますし。
なので電気タイプやその他特殊ポケモンの後出しに対して瞑想を積んだ場合、弱点Zでさえも基本的に1発耐えるため有利であるといえます。
ここから、今回のレヒレの弱いところを挙げていきます。
まず、物理に対する性能がとても低かったです。環境トップである
に明確な不利をとってしまう上、に対面から起点にされた上で突破されます。Sも低いため物理ポケモンに対して殴り合ったとき負けがちです。このことから、HBやHSなどの型と比べて明らかに劣ります。
また、相手の展開を阻害する手段がないため、不利な相手に対して何もできないことが多いです。例えばなどに対して、挑発や自然の怒りなどがあれば抵抗はできますが、この型では何もできません。
さらに、瞬間火力がありません。なのでたとえ弱点を突いても一撃耐えられ、起点にされた上で突破されてしまいます。これはZや眼鏡などのC振りと比べて劣ります。
これらの長所と短所を見ると、カプ・レヒレというポケモンが努力値と技構成でいかに化けるかわかって面白いと思いました。
【ダグトリオについて】
このポケモン、環境に一定数いてもおかしくないスペックがあると思っています。その理由はもちろん特性のありじごくにあります。自身、正直この特性ないと使いません。ではどうしてそこまでこのポケモンに拘るのか、それはこのポケモンにしかできないことがあり、それも決してピンポイントなどではないからです。
まずありじごくという特性、「対面しているポケモンの交代をできなくする」というもので、ゴーストタイプと浮いているポケモン(ひこうタイプ、ふゆう、風船)の交代を許してしまいますが、交代を封じるという制約はメガゲンガーを考えるとその強さは十分に理解できるのではないでしょうか。
次に種族値を見ていきます。35-100-50-50-70-120
これを見てまず思うのは耐久のなさ、これをカバーするために襷をもたせることは必須とし、AS振りとします。
次に高いすばやさ。準速にして105族、S105~120帯には役割対象もいるため最速前提とします。これにより襷もちを仮定すれば多くのポケモンに対して逃がさず上から2回行動できることは想像ができると思います。言い方をかえれば、多くのポケモンに対して後出しから強引に1発分の削りをいれることが可能です。
最後に火力ですが、お世辞にも高いとはいえません。とりあえず「火力は高くない」と思っていいと思います。
最後に、ダグトリオのテンプレ技構成として
じしん がんせきふうじ おきみやげ ステルスロック
があると思いますが、今回の構築ではおきみやげによる展開を想定しているわけではないのでこの枠をきしかいせいに変更し、襷発動後に新たな打点を出せるようにした結果、技構成は
じしん がんせきふうじ きしかいせい ステルスロック
で確定とします。
では一体どんなポケモンを狩れるのか、現在の使用率30位以内をひとまず列挙します。
まずこの時点でどうでしょうか、結構多いと思いませんか。
では順番に見ていきます。
:岩石封じ→地震で鬼羽リザX以外突破
:地震でとんぼがえりもち以外突破
:地震→地震でスカーフor耐久振り以外突破(91~108ダメ)
:守る→鬼火以外地震で突破
:地震で突破
:岩石封じで突破
:ゴツメ以外起死回生起死回生で突破(威力200起死回生が無振カミツルギに対して152~180ダメ)
以外は基本的に安定します
ここでダグトリオの単体考察は終了しますが、単純にこれらのポケモンに役割をもて、対面したときに確実に倒すことができるというところは強いと感じるのではないでしょうか。
ここからは、今回の構築でどのように扱っていたのか書いていきます。
まず選出ですが、役割対象がいたから選出する、としていたら非常に腐りやすいです。単純に種族値が低いので役割対象以外との殴り合いは避けたいところです。
相手のパーティのこのポケモンを削る、または倒すことができれば有利に戦えるようになるときに選出するのが大事だと思います。なので選出の時点で具体的にどういう動きをするのか決めていることが多かったです。
また、どういうときに選出していたのか、個人的なマニュアルとしてこれらを考えていました。
①ステロをまきたいとき
②対面(後出し)から勝てるポケモンがいて、選出される可能性が高いとき
③役割対象が選出される可能性が高く、そのポケモンが重い選出をするとき
具体的には、
相手に回復手段がないポケモン(など)がいて、サイクルなどで強引に削りたいとき(①)
がパーティ単位で重く、それに対するケア(②)
レヒレカグヤの選出をすると決めたときに電気タイプを確実に倒したいとき(③)
などです。
次に立ち回りについて、
役割対象に対する死に出しが多かったです。対面構築の動きに近いと思います。こちらのラストで詰められると思ったときに行っていました。
後出しする場面では、その交代が安定行動であるときと、クッションとして後出ししていました。前者は例えばなど釣り交換されない限り基本的に後出し後確実に処理できるときです。後者はこちらの後続を狙った相手に安全に対面させたいときです。交代してキャッチに成功すればダグトリオを切ることで安全に対面させられます。
最後に使用感ですが、あまり選出できませんでした。環境トップのに対して不利をとってしまう上、ステロをまかれると後出しができなくなるからです。しかし、相手の初手予想があたることが多かったです。例えばこちらの襷ステロ展開が重いパーティなどでは先制技もちが初手でくることが多かったです。なので例えば初手のは先制技もちだと思っていました。このことから、そこそこの選出誘導力があると感じました。
選出をしたときは、ありじごくで逃がさず狩ってくれたりと活躍した場面も多かったですが、相手の後続(多かったのは)に起点にされることが多く、起点にされた後にケアができる動きをしなければならないのが難しかったです。
(使う前には想定していなかったことなのですが、ありじごくで相手を逃がさないため、カバルドンのあくび展開で起点にならないのがよいと感じました。たとえ眠ったとしても、相手はじしんなどでダグトリオを倒すか、ふきとばしで強制交代させるしかないからです。なので、相手の積みエースと眠った状態で対面させられることがなくなります。これはちょっと面白いなと思いました。)
【おわりに】
最後まで読んで下さりありがとうございました。久々にポケモンしたのですがやっぱり楽しいですね。サイクル構築好きなのでいろいろ考えていきたいと思いました。面白いポケモンとかいたら教えてください。
それ含め、何か疑問点や感想等あればコメントして頂けると嬉しいです。